バルトネラ感染の診断方法
バルトネラ属の細菌による感染症(バルトネラ症)は、12種以上が知られていますが、ヒトに重要なのは主に3種です。B. bacilliformis はオロヤ熱とペルー性血管腫(verruga peruana)を、B. henselae は猫ひっかき病を、B. quintana は塹壕熱を引き起こします。また、B. henselae と B. quintana はバシリウス血管腫やバシリウス肝血管腫(peliosis)を起こすことがあります。
診断手順
- オロヤ熱・ペルー性血管腫の確認:サンドフライに刺された3〜12週間後に、発熱、頭痛、寒気、筋肉痛、呼吸困難、痙攣、発汗などの症状が急に現れることがあります。重症例では全身症状が出ます。
- 猫ひっかき病の観察:噛み傷や引っかき傷部位に、5〜10日後にリンパ節腫脹や潰瘍様病変が出現し、数週間続くことがあります。免疫が正常な人では重症化は稀です。
- 塹壕熱の潜伏期間:数日から1か月の潜伏期間があり、5日間続く発熱が数回繰り返されます。まれに2〜6週間続く持続熱になることもあります。
- 免疫抑制患者のバシリウス血管腫:AIDS 患者に多く見られ、皮膚に血管腫様病変が現れますが、骨、脳、消化管、リンパ節、呼吸器系にも波及することがあります。カポジ肉腫に似ています。
- バシリウス肝血管腫(peliosis)のチェック:肝臓や脾臓に感染が疑われる場合、発熱、皮膚病変、圧痛性リンパ節腫脹などが見られます。
