原因不明の発熱(FUO)とは何か
概要
原因不明の発熱(Fever of Unknown Origin、略称FUO)とは、入院して1週間以上経過しても原因が特定できない発熱を指します。一般的な発熱の原因が除外された後に、診断除外的に用いられる概念です。
主な原因
FUOの原因は大きく以下の4つに分類されます。
- 感染症:マラリア、チフス、ブルセラ症、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)など。
- 悪性腫瘍:白血病、リンパ腫、播種性癌など。
- リウマチ性疾患:全身性エリテマトーデス(SLE)、血管炎、スティル病など。
- その他:薬剤性反応、偽症(ファクトitious disorder)、異物反応など。
診断アプローチ
FUOの診断は、詳細な病歴聴取、身体診察、血液検査、画像診断を組み合わせて行います。
血液検査には、全血球計算、尿検査、肝機能・腎機能検査、主要感染症の血清学的検査が含まれます。画像診断は胸部X線、腹部超音波、CTスキャンなどが用いられます。必要に応じて、腰椎穿刺、骨髄穿刺、組織生検などの侵襲的検査が追加されます。
治療と管理
原因に応じた治療が基本です。
- 感染症:病原体に合わせた抗菌・抗ウイルス薬。
- 悪性腫瘍:化学療法や放射線療法。
- リウマチ性疾患:免疫調整薬やステロイド。
また、点滴による輸液、解熱剤、鎮痛剤などの対症療法も必要に応じて行います。
