腎臓が腫れるときの症状と治療法
概要
腎臓が腫れる(拡大)状態は、主に多発性嚢胞腎(PKD)に起因します。遺伝性が強く、30歳以上の成人に多く見られ、症状は徐々に進行し、生涯にわたる管理が必要です。
診断と原因
PKD は腎臓内部に多数の嚢胞が形成される遺伝性疾患です。嚢胞が増えることで尿路が閉塞し、液体がたまり腎臓が拡大、感染リスクも高まります。
主な症状
- 高血圧と血尿:腎臓への血流が阻害されると、体は心拍数を上げて血圧を上昇させます。また、血液が尿に混ざるため血尿が見られます。
- 背部・腹部の痛み:腎臓が大きくなると腹腔や背中に圧力がかかり、鋭い背部痛や腹部の痙攣が起こります。背痛と腹部の痙攣は腎臓拡大の典型的なサインです。
- 腎結石・腎不全:病状が進行すると結石や腎機能低下が見られます。感染が起きると排尿時の痛みや腹痛が併発することがあります。
治療方針
多くの場合、医師は嚢胞自体の除去ではなく症状の管理を選択します。食事療法や薬剤で腎機能を保ち、感染予防に努めます。
重症例では血液中の老廃物除去のために透析が必要となり、透析が効果的でない場合は腎臓の部分的または全体的な摘出、さらには腎移植が検討されます。移植は両腎が重度に障害されているか、単腎しか残っていない場合に限られます。
