高カルシウム血症と腎臓の健康:関係をわかりやすく解説
高カルシウム血症は血中カルシウム濃度が上昇する状態で、腎臓疾患やがんなどの基礎疾患のサインとなることがあります。
腎臓疾患と高カルシウム血症
腎臓は体内のカルシウムバランスを調整する重要な臓器です。正常な腎臓は余分なカルシウムを効率的に濾過・排泄しますが、腎機能が低下するとこの調整機能が障害され、血中カルシウムが上昇(高カルシウム血症)します。特に末期腎不全や進行した慢性腎臓病(CKD)は高カルシウム血症の代表的な原因です。
がんと高カルシウム血症
一部のがんも高カルシウム血症を引き起こします。肺がん、乳がん、多発性骨髄腫(血液がんの一種)、特定のリンパ腫などで、がん細胞がカルシウム代謝に影響を与える物質を産生し、血中カルシウム濃度が上がります。
高カルシウム血症の主な症状
- 吐き気・嘔吐
- 骨の痛み
- 倦怠感・疲労感
- 筋力低下
- 腎臓結石
- 意識混濁や錯乱
診断と治療のポイント
持続的に高カルシウム血症が認められる場合は、原因疾患の特定と適切な治療が必要です。医師は血液・尿検査、画像診断などを行い、カルシウム上昇の原因を追求します。原因に応じた治療(腎臓機能の改善、がん治療、カルシウム吸着剤の投与など)を実施し、症状の緩和と合併症予防を目指します。
