鳥の餌箱とライム病:感染リスクと対策
原因と感染経路
ライム病はボレリア・バーグドルフェリという細菌が原因で、主な媒介はシカダニ(黒足ダニ)です。シカダニはシカだけでなく、リスやネズミなど小型哺乳類の血を吸います。感染した動物から血を吸うことで人に感染します。イェール公衆衛生大学院の研究によれば、北米の鳥類70種もシカダニの宿主となります。
分布範囲
かつては米国のニューイングランド、ミッドアトランティック、サウスアトランティック、ノースセントラル地域に限られていましたが、現在ではハワイを除くすべての州で報告されています。CDCは、鳥の渡りがシカダニの新地域への拡大を促す主要因と指摘しています。そのため、かつてダニの生息が考えられなかった地域でも感染リスクがあります。
鳥の餌箱の影響
北東部の自然学者が住宅の芝生でダニの分布を調査したところ、餌箱下で採取されたダニの数は対照エリアの数倍でした。餌箱がリスクを高める理由は二つあります。第一に、餌箱に集まる鳥がダニを運んでいる可能性。第二に、鳥の餌となる種子がネズミやリスなど小動物も引き寄せ、これらがダニを媒介します。
リスク低減策
餌箱は住宅から離れ、人があまり通らない場所に設置しましょう。シカダニは飛んだり跳んだりはせず、低木や長草に付着して次の宿主を待っています。餌箱の下の地面は種子や残渣を取り除き、清潔に保つことで小動物の来訪を防げます。春後半から夏にかけては感染リスクが高まるため、餌箱の設置を控える専門家もいます。
その他の予防ポイント
餌箱だけでなく、庭全体がダニの温床になり得ます。湿って日陰になる木材の山、岩壁、落ち葉の山、長草はダニや宿主動物に好まれる環境です。住宅周辺の雑草や不要な物を整理し、清潔に保つことでダニに刺される確率を下げられます。
