呼吸困難に対するロジナル(モルヒネ硫酸塩)のメリットとデメリット
ロジナルの形態
ロジナルは食事の有無に関係なく投与でき、錠剤・カプセル・液体・坐剤の4形態があります。特に、呼吸補助や経鼻・経胃チューブを使用している患者向けに、液体や坐剤が用意されています。依存性のリスクがあるため、急に中止せず、徐々に減量することが推奨されています。
呼吸困難(Dyspnea)への効果
呼吸困難は呼吸がしにくい状態を指します。2011年3月号『Journal of Pain and Symptom Management』では、1日10 mgのモルヒネ投与が慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の呼吸困難緩和に有効であることが報告されました。83例の患者のうち52例が症状改善を示し、10 mg/日の投与は安全かつ有効と結論付けられました。
モルヒネの作用機序
モルヒネ硫酸塩は脳内のオピオイド受容体に結合し、痛み信号の伝達を遮断します。その結果、痛みが軽減されますが、同時に呼吸中枢の抑制も起こり、呼吸抑制が副作用として現れます。2011年4月号『Molecular Pain』の研究では、坐骨神経の背根神経節における神経細胞の活動が抑制され、神経伝達が阻害されることが示されました。
副作用と研究結果
2011年4月号『Knee Surgery, Sports Traumatology』の研究では、全膝関節置換術後の患者を対象に、モルヒネ使用期間(術後3日間 vs 7日間)と疼痛スコア、呼吸障害などの副作用を比較しました。7日間使用した群は2年後の疼痛スコアが低く、手術結果や呼吸障害の発生率に有意差は認められませんでした。
