マルチスライスCTスキャナーの仕組みとは?

CT(コンピュータ断層撮影)は、人体を三次元で可視化する医療画像技術です。マルチスライスCTスキャナーは、対象部位の軸に沿って複数のスライス(断層画像)を連続取得し、詳細な画像を生成します。

撮影手順

  1. 患者はCTスキャナーに横たわり、送受信装置が患者の周囲を回転しながら多数の画像を取得します。X線は高エネルギー光子で軟部組織を通過し、スキャナーは目的部位の軸に沿って小さなセグメント(スライス)を順次撮影し、全体のスキャンが完了するまで繰り返します。

  2. 必要に応じて造影剤を使用し、特定領域の画像コントラストを向上させます。造影剤はバリウムやヨウ素系があり、経口、静脈内、直腸や関節への注入などで投与されます。造影剤は軟部組織に付着し、X線が骨や金属のような高密度物質を通過しにくくなるため、腸管や重要臓器の詳細が可視化できます。

  3. 取得した画像は専用コンピュータに送られ再構成されます。技師は設定を調整し、放射線科医が解釈しやすいクリアな画像を生成します。スライスを順序通りに組み合わせて三次元画像が作成され、視点を変更して最適なビューが得られます。スライス数が多いほど、最終画像の詳細度が向上します。

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