カンジダ抗原注射の効果と応用
カンジダとは
Candida albicansはヒトの体内に自然に存在する酵母菌です。免疫力が低下すると増殖し、膣カンジダ症や口腔内カンジダ症(鵞口瘡)などの局所感染や、まれに全身性の感染を引き起こすことがあります。カンジダを抑えるには、免疫力の維持が重要です。
カンジダ抗原注射の新しい応用:いぼ治療
近年、医師はカンジダ抗原と免疫システムを利用した、長年の課題であるいぼ(疣贅)治療の新しい手法を開発しています。
普通いぼ(尋常性疣贅)
2001年に『Archives of Dermatology』に掲載されたアーカンソー大学の研究では、カンジダ抗原を注射した患者の74%がいぼの消失を報告しました。一方、凍結療法(クライオセラピー)を受けた患者は55%の改善率でした。また、治療した部位以外のいぼも同時に改善した例が多数報告されています。
足底いぼ(足裏いぼ)
『Podiatry Today』に掲載されたHarvey Lemont医の報告によると、カンジダ抗原注射は足底いぼに対して有効です。注射はリドカインとカンジダ抗原を同量混合し、1週間おきに計3回行うことが推奨されています。
慢性カンジダ症(カンジダ過敏症)
カンジダ過敏症(酵母過剰増殖症)が実在するかどうかは議論がありますが、C.O. Truss医とWilliam Crook医はそれぞれ独立して、カンジダ抗原注射による免疫療法で治療可能であると述べています。
まとめ
カンジダ抗原注射は免疫を刺激することで普通いぼや足底いぼの改善に効果が期待でき、さらに慢性カンジダ症の治療にも応用が検討されています。ただし、治療は専門医の判断のもとで行う必要があります。
