なぜ口の乾燥は自然に治らないのか
唾液が不足し口が乾く状態は「口腔乾燥症(xerostomia)」と呼ばれ、誰でもある程度は経験します。原因が特に無い場合は自然に改善しますが、長期間続くと虫歯や歯周病など口腔内のトラブルを招き、糖尿病やパーキンソン病などの基礎疾患のサインになることもあります。
症状
- 口の中が乾く感覚
- 口臭(ハリトーシス)
- 粘度の高い唾液
- 唇のひび割れ
- 飲み込みにくさ、喉の痛み
- 味覚異常
- プラーク増加、虫歯・歯周病のリスク上昇
原因
- 薬剤の副作用(抗うつ薬、抗ヒスタミン薬など)
- ストレスや不安、緊張
- 加齢
- がん治療(放射線・化学療法)
- 神経障害
- 喫煙
- 糖尿病、パーキンソン病、HIV/AIDS、シェーグレン症候群、脳卒中、アルツハイマー病などの基礎疾患
診断
口腔内の観察と問診に加え、唾液分泌量の測定、血液検査、唾液腺の画像診断(超音波・CT・MRI)などで原因を特定します。
治療法
- 原因薬剤の減量・変更
- ピロカルピン(Salagen)やセビリメン(Evoxac)など唾液分泌を促す薬剤の投与
- 人工唾液や口腔保湿ジェルの使用
生活習慣と自宅でできる対策
- 砂糖不使用のガムやキャンディで咀嚼刺激
- カフェイン摂取を控え、甘酸っぱい食べ物を避ける
- フッ素配合の歯磨き粉でブラッシング、フッ素マウスウォッシュでうがい
- 禁煙、十分な水分補給、鼻呼吸の徹底
- 室内加湿器の使用で空気の乾燥を防止
