胸痛が左腕に放散する理由とは
心筋梗塞の症状のひとつに左腕の痛みがありますが、胸痛が左腕に放散するケースは他にもあります。胸や心臓周囲の神経は体の他の部位と違う働きをし、痛みが正確に位置を示さないことがあります。左腕の痛みが必ずしも心臓疾患を示すわけではありませんが、軽視すべきではありません。
説明
心臓周囲の神経は痛みの部位を正確に特定できません。心臓の血管が狭くなる狭心症や心筋梗塞の際、痛みは腕や顎に感じられることがあります。これは「放散痛」と呼ばれ、神経伝達が混乱して脳に別の部位が痛むと伝わるためです。
原因
胸痛と左腕痛を伴う主な原因は以下の通りです。
- 心臓疾患:狭心症、心筋梗塞、ウイルス性心膜炎・心筋炎
- 食道痙攣や逆流性食道炎(胸やけ)
- 肺疾患:肺塞栓症、喘息など
警告サイン
左腕の痛みが心筋梗塞によるものの場合、非常に危険です。胸痛が左腕に放散し、発汗、めまい、吐き気、息切れを伴う場合は、すぐに救急車を呼ぶか病院へ向かいましょう。
検査
原因を特定するために行われる主な検査は次のとおりです。
- 心電図(ECG):心臓の電気活動を記録
- 血液検査:心筋酵素(トロポニンなど)の測定
- 胸部X線:心臓・血管・肺の画像確認
治療
症状に応じた治療法は以下のようになります。
- 胸やけ:市販薬または処方薬で対処し、脂肪分や酸性の強い食事を避ける
- 狭心症:ニトログリセリンなどで血管を拡張
- 心筋梗塞:血管形成術(PCI)や冠動脈バイパス術が行われる
