前立腺炎(プロスタティス)の種類・症状と治療法

種類と症状

米国国立衛生研究所(NIH)は前立腺炎を以下の4つに分類しています。

  • 急性細菌性前立腺炎:細菌感染が原因で、発熱、寒気、倦怠感などインフルエンザ様の症状を伴い、頻尿や排尿時の痛みが見られます。
  • 慢性細菌性前立腺炎:細菌が前立腺内に潜伏し、数か月以上続く疼痛や頻尿、夜間頻尿が繰り返します。
  • 慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS):明確な原因が特定できないものの、免疫機能の低下や神経系の異常が関与すると考えられ、恥骨部や陰部の持続的な痛みが主症状です。
  • 無症候性炎症性前立腺炎:自覚症状はなく、定期検査で前立腺液の炎症細胞が認められたときに診断されます。

細菌性前立腺炎の治療

細菌性の場合は抗生物質が第一選択です。重症例では入院し静脈注射で抗生剤を投与し、症状が改善したら経口抗生剤を2〜4週間服用します。慢性化した場合は、前立腺内に菌が残存しやすくなるため、最長で6か月の長期療法が必要になることがあります。

慢性・無症候性前立腺炎の治療

原因が不明な慢性前立腺炎は症状緩和が中心です。主な治療法は以下のとおりです。

  • α遮断薬(アルフゾシン、ドキサゾシンなど):膀胱頸部の平滑筋を弛緩させ、排尿痛や頻尿を改善します。ただし、頭痛や血圧低下といった副作用が報告されています。
  • 前立腺マッサージ:医師が手袋を装着した指で前立腺を刺激し、分泌物の排出を促します。研究では、マッサージと頻回射精が症状改善に有効とされています。
  • 市販の鎮痛剤(イブプロフェン、アセトアミノフェン):炎症と疼痛を一時的に軽減しますが、根本的な治療ではありません。
  • 無症候性炎症性前立腺炎は特に治療は必要ありません。

生活習慣と代替療法

感染を完全に除去するわけではありませんが、症状を和らげるための生活習慣があります。

  • 温浴や柔らかいクッションに座ることで骨盤部の疼痛を緩和。
  • アルコール、カフェイン、辛い食べ物の摂取を控えると、骨盤や腹部の圧迫感が軽減されます。
  • バイオフィードバック:痛みを増強する動作を機械で検出し、意識的に回避できるよう訓練します。
  • 鍼灸:体内のエネルギー(気)のバランスを整えることで、さまざまな痛みの緩和が期待されますが、効果は個人差があります。

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