経腸栄養チューブ使用プロトコル
短期チューブ
経腸栄養チューブが必要な場合、使用するチューブの種類は栄養投与期間に応じて決定されます(Merck Manuals Online Medical Library)。投与期間が4〜6週間未満であれば、鼻から胃腸へ通す経鼻チューブ(鼻胃管)が一般的です。このチューブはポリウレタンまたはシリコン製の細径チューブで、鼻閉や鼻奇形がある場合は口腔内に挿入する同様のタイプが使用されます。
長期チューブ
投与期間が4〜6週間を超える場合は、長期留置を前提とした2種類のチューブが主に使用されます。胃瘻(ガストロストミーチューブ)は腹壁を通じて直接胃内に設置され、腸瘻(ジェジュノストミーチューブ)は腹壁から小腸の空腸部に挿入されます。一般的には胃瘻が優先されますが、胃部に閉塞や合併症がある場合は腸瘻が選択されます。胃瘻は安定性が高く、動きやすさも優れています。一方、腸瘻は定期的に位置確認が必要です。
栄養投与手順
チューブが設置されたら、1日数回に分けて給餌するか、連続滴下で給餌するかを選択できます。ボーラス給餌(個別給餌)を行う場合、1日の総摂取量を4〜6回に分割し、シリンジでチューブに注入するか、上部に置いた給餌バッグから重力で流し込みます。肺炎などの合併症を防ぐため、給餌中および給餌後1〜2時間は座位を保つ必要があります。栄養は単一成分のパックや、複数成分を混合したフォーミュラなど、患者の状態に応じて選択されます。
その他の留意点
経鼻チューブで給餌する場合、初期に下痢を起こすことがあります。これを防ぐため、医師は最初は給餌液を薄め、体が慣れるにつれて濃度を上げていきます。腸瘻で給餌する場合も、初めは薄めた液を少量ずつ投与します。体が適応すると濃度や投与量を増やすことができますが、胃瘻患者に比べて投与量は比較的少なめです。
経腸栄養チューブの使用については、担当医にご相談ください。
