外部痔核の治療と予防
外部痔核(外部痔とも呼ばれる)は、直腸や肛門の血管が拡張・膨らんだ状態です。座りがちの生活や妊娠・出産経験のある女性に多く見られますが、適切なケアで自然に治ることもあります。本稿では原因・症状・セルフケア、医療処置、予防法を解説します。
原因
- 下痢、咳、くしゃみ、嘔吐などの腹圧上昇
- 長時間の座位や立位、過度の荷重
- 食物繊維不足や便秘による排便時のいきみ
- 肥満、加齢による血管支持組織の弱体化
症状
- 排便時やトイレットペーパーに血液が付着
- 排便が不完全に感じる
- 肛門周囲のかゆみや、柔らかい腫瘤感
- 血液が固まり血栓になると、激しい痛み・腫れ・炎症が生じる
セルフケア(対処法)
- 局所麻酔成分やウィッチヘーゼル配合の市販クリームで一時的に痛みを和らげる
- 座浴(シッツバス)で患部を温め、かゆみ・痙攣・炎症を軽減し、痔核を縮小させる
- ゆったりした服装と綿素材の下着を選ぶ
- 便通を助ける坐剤や軟便剤の使用
- 硬い座面よりクッションを使用し、腫れを抑える
- 氷嚢を数分間当てて痛みと腫れを軽減する
医療処置
- 症状が重度でセルフケアが効果がない場合は外科的治療が検討される
- 痔核切除術(ヘモイドectomy):外部・内部痔核組織と血管を切除し、外来手術として麻酔下で実施
- レーザー凝固術:電極で痔核に電流を流し、血流を遮断して炎症組織を縮小させる
- 赤外線光凝固術(フォトコアグュレーション):赤外線で拡張血管を凝固させ、痔核を縮小させる
予防策
- 日常的に清潔を保ち、肛門周囲の衛生に注意する
- 適正体重を維持し、肥満を防ぐ
- 食物繊維を豊富に含む食事で便通を整える
- 便秘時は下剤や軟便剤を適切に使用する
- 適度な運動と十分な水分摂取で腸の活動を促す
