棘上筋腱炎(ローテーターカフ腱炎)の予後と回復ガイド
米国国立衛生研究所(NIH)によると、棘上筋腱炎(ローテーターカフ腱炎)は肩の腱が炎症を起こす状態です。筋肉や腱への損傷や刺激が原因で、ローテーターカフに障害が生じます。予後は非常に良好で、手術が必要なケースを除き、通常は数週間で完全回復します。
原因
- ローテーターカフの筋肉と腱は、上腕骨の球状部分(頭部)を肩関節にしっかり固定する役割を担います。
- 転倒、重いものの持ち上げ、または水泳、ウエイトトレーニング、野球の投球、棚の上の物を取るといった上げ上げ動作が原因となります。
- 特に40歳以上の方は棘上筋腱炎になりやすいです。
症状
- 腕を動かすときに痛みが生じ、夜間に痛みが増すことがあります。
- 頭上に腕を上げる(髪をとかす、棚の上の物を取るなど)が困難になることがあります。
治療法
- 氷嚢で冷やす、安静、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:アスピリン、イブプロフェンなど)の服用で痛みを軽減します。
- 痛みが強い場合は、医師がステロイド注射を行い炎症を抑えます。
- ステロイドや保存的療法が効果がない場合、関節鏡下手術が検討されます。手術により肩の腱のスペースが確保されます。
回復
- 多くの場合、保存療法やステロイド注射で完全に回復します。
- 早期に診断すれば、日常生活の調整で1〜3週間で症状が改善し、1か月以内に肩の機能が回復します。
手術後の予後
- 関節鏡下手術後は、スポーツや激しい肩の使用を再開するまでに6〜12週間かかります。
- 腱炎に加えて骨棘(骨の突起)がある場合でも、手術により肩の機能は術前レベルに戻ることがほとんどです。
