膝の脱臼に対する理学療法ガイド
膝蓋骨(膝の皿)が本来の位置から外れた状態を膝脱臼と言います。脱臼は激しい痛みを伴い、回復には時間がかかります。痛みを悪化させない範囲での動きと筋力強化が重要です。
静的大腿四頭筋収縮
脱臼した膝では大腿四頭筋の萎縮を防ぎ、膝蓋骨を正しい位置に戻すことが目的です。以下の手順で行います。
- 足を前に伸ばし、膝を軽く曲げてロックしないようにします。
- つま先は天井方向に向け、太ももの前側の筋肉をしっかり締めます。
- 収縮を10秒間保持し、ゆっくり緩めます。
- 10回を1セットとし、慣れてきたら20回まで増やします。
脚伸展(レッグエクステンション)
椅子に座り、両足を床にしっかり付けます。背筋を伸ばし、手は腰に置きます。足先を天井に向けて脚を伸ばし、上げた瞬間に大腿四頭筋を締めます。これにより膝蓋骨周囲の筋肉とハムストリングスが同時に鍛えられます。痛みが軽減したら、椅子に固定した抵抗バンドを足首に巻き、同様に10回を3セット行います。
スイスボールスクワット
スイスボールを背中と壁の間に置き、腰の下にくるように配置します。足は肩幅に開き、腕は体側に自然に下げます。膝をゆっくり曲げて体を下げ、ボールを支えにして痛みが出ないようにします。膝がつま先より前に出ないように注意し、5秒間姿勢をキープした後、ゆっくり元に戻ります。慣れてきたらボールを外して通常のスクワットに移行します。
