毛嚢胞(ピロニダル嚢胞)感染症

毛嚢胞(ピロニダル嚢胞)は、痕跡や皮膚の擦り傷に埋まった抜け毛が原因で形成されます。抜け毛が皮膚の下で成長し、皮膚表面下に細い一方向性トンネルができ、そこに細菌が繁殖すると感染が起こります。トンネルの端が閉塞すると、痛みを伴う腫瘍様の病変が現れます。毛嚢胞は尾骨を覆う皮膚、すなわち尻裂のすぐ上に発生します。

症状

  • 感染していない場合はほとんど無症状です。
  • 感染すると、腫れた膿瘍となり、以下の症状が現れます。

激しい痛み、局所的な腫脹、膿や血液の排出、膿の悪臭、膿瘍から抜け毛が突出、周囲の皮膚の発赤などです。発熱はまれです。

原因とリスク要因

毛嚢胞の主な原因は、抜け毛が皮膚に埋まることです。リスク要因としては、肥満、過度の発汗、座りっぱなしの生活、衛生状態の悪さ、粗い・硬い毛、体毛が多いことなどが挙げられます。すでに嚢胞がある場合、発汗や不衛生が感染を助長します。

診断

医師は主に視診と触診で診断します。尻裂上部の赤みや腫れ、膿や血液の排出、毛が見える小嚢胞などを確認し、必要に応じて排出物の培養検査を行います。

治療

診断後、まず局所麻酔下で切開し、膿や毛、汚れを排出させて自然治癒を促す処置が行われます。切開部はドレッシングで管理し、必要に応じて抗生物質を処方します。再発率は約40〜50%です。再発や症状が改善しない場合は、開放手術(創部をそのまま治癒)または閉鎖手術(創部を縫合)を選択します。

予防

尻裂を清潔・乾燥に保ち、毛を除去することが重要です。毎日グリセリン石鹸で優しく洗い、十分にすすぎ乾燥させます。油分や粉末、ハーブなどの塗布は避け、長時間の座位は控えましょう。

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