脊柱側弯症に伴う二次的合併症と治療法

National Scoliosis Foundationの推計では、米国だけで約600万人が脊柱側弯症(背骨の異常な湾曲)に罹患しています。原因は先天性の欠損や神経筋系の疾患がある場合もありますが、全症例の約85%は原因不明(特発性)とされています。

リスクが高い人

脊柱側弯症は年齢を問わず発症しますが、出生時から変形を持つ子どももいます。多くは思春期の成長スパートがきっかけとなり、特に女子は男子の約8倍の確率で曲がりが進行します。

肩の高さが違う、ウエストや臀部の左右差、疲労感などの症状が見られたら、早期受診が重要です。

肺・心臓へのダメージ

曲がりが約70度に達すると、肋骨が心臓や肺を圧迫し、正常な呼吸や血液循環が妨げられます。さらに100度を超える重度の側弯では、肺炎や肺感染症のリスクが高まり、呼吸困難や心機能低下を招く恐れがあります。

背中の痛み

幼少期に治療されなかった側弯は、成人になっても続くことがあります。慢性的な背部痛や脊椎関節炎は、子どもの頃に診断された側弯患者に多く見られます。

不安・自己肯定感の低下

思春期は外見に敏感になる時期です。側弯が見た目に影響すると、子どもは不安や自己肯定感の低下を抱えることがあります。家族や友人からのサポートが重要です。

治療法

側弯の程度が20度未満の場合、特別な治療は不要です。定期的な診察とX線検査で変形の進行をチェックします。

曲がりが25〜40度の場合は、ブレースが有効です。ブレースは日常生活やスポーツへの支障が少なく、成長期の骨が柔らかい子どもに適しています。ただし、15〜18歳で骨が成熟している場合はブレースの効果は期待できません。

曲がりが40度を超える子どもや、成人で50〜55度以上の側弯がある場合は、手術が推奨されます。手術は将来的な脊椎の変形や機能低下を防ぐ目的で行われます。

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