肺結節の診断と検査方法
肺結節は、肺内に見られる直径3〜4センチメートル程度の異常陰影で、ほとんどが無症状です。胸部X線検査を他の症状で受けた際に偶然見つかることが多く、500枚の胸部X線のうち1枚程度、年間15万件以上の単発肺結節が診断されています。
X線検査
胸部X線は肺結節を最初に確認する検査です。一定期間ごとに撮影を繰り返し、結節の大きさや形態の変化を観察します。2年間サイズが変化しなければ良性と判断され、1〜6か月で増大が認められた場合は悪性の可能性が疑われます。
血液・尿・便・結核皮膚試験
全血球計算(CBC)、便・尿検査、痰検査、結核菌皮膚試験(PPD)などが行われ、結節の有無や他臓器への転移、結核感染の有無を評価します。結核は結節様陰影を示すことがあるため、陰性が疑われる場合はPPD検査で除外します。
CTスキャン
胸部CTはX線で発見された結節の詳細評価に用いられます。結節の大きさ、形状、密度、周囲病変の有無などを高解像度で描出し、単発か多発かを判別できます。
PETスキャン
陽電子放射断層撮影(PET)は、放射性トレーサーの取り込み量で結節の代謝活性を測定します。悪性結節は良性結節に比べて高い取り込みを示すため、画像上で色分けされた3次元画像で評価します。
ファイバースコープ生検
柔軟性のあるファイバースコープを気道に挿入し、肺組織を採取して病理検査を行います。肺がんの約70%が気管支鏡生検で診断されており、結節が良性か悪性かの確定に有用です。
経皮的針生検
胸壁から針を刺入し、吸引で組織サンプルを採取します。病理医が顕微鏡で評価し、良性・悪性を判定します。針生検は悪性結節の診断精度が75〜95%と高く、重要な診断手段です。
