回虫感染の症状と対策
回虫は人間を宿主とする代表的な寄生虫で、トリキネラ(トリヒナ症)やアスカリス(回虫症)などが知られています。卵を誤って摂取すると体内で孵化し、さまざまな症状を引き起こします。
症状が現れない場合
感染初期は虫体が少数であるため、多くの人は自覚症状がありません。胃酸で卵が破裂し、幼虫が組織に侵入して成長・繁殖を始めますが、数が増えるまではほとんど気付かれません。
消化器系の異常
幼虫が腸粘膜に侵入すると、腹部の鈍い痛みや痙攣、下痢(水様性やタール状の黒色便)や吐き気が現れます。これらは腸壁の出血や炎症が原因です。
腸の不調
虫体が増えると症状は悪化し、体重減少、強い腹部痙攣、頻繁な嘔吐が見られます。嘔吐物には幼虫が混じることもあります。
呼吸器系の問題
一部の回虫は血流を通じて肺に到達し、肺組織に定着します。その結果、息切れ、喘鳴(ぜんめい)、咳嗽が起こります。
その他の症状
幼虫が全身に広がると、筋肉痛や顔面のむくみ、頭痛、発熱、光過敏、結膜炎(ピンクアイ)などが現れることがあります。症状は個人の免疫反応により差があります。
対策と予防
生肉や未調理の野菜の摂取を避け、手洗い・調理の徹底が予防の鍵です。感染が疑われる場合は早期に医療機関で診断・治療を受けましょう。
