低コルチゾールの影響と治療法
コルチゾールは副腎皮質で産生されるホルモンで、免疫系の調整、血圧・血糖の維持、ストレス応答に重要な役割を果たします。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌により合成が促され、免疫抑制作用からリウマチ性関節炎などの自己免疫疾患の治療にも合成コルチゾールが利用されます。
低コルチゾールの影響
血中コルチゾールが不足すると、以下のような症状が現れます。
- 低血糖に伴う倦怠感、脱力、意識障害
- 吐き気、嘔吐、下痢による脱水
- 起立時の血圧低下や変動
アジソン病(副腎不全)
副腎が十分なコルチゾールを産生できなくなる慢性的な状態をアジソン病と呼びます。主に35〜50歳の成人に多く、未治療の場合は皮膚の色素沈着、失神、持続的な嘔吐・下痢による重度の脱水を引き起こすことがあります。
原因
低コルチゾールは一次性と二次性に分類されます。
- 一次性:副腎自体の腫瘍、外傷、炎症などで機能が低下
- 二次性:下垂体や視床下部の障害によりACTH分泌が減少
治療法
合成コルチゾール製剤(副腎皮質ステロイド)で補充します。代表的な薬剤はヒドロコルチゾン、プレドニゾン、プレドニゾロンです。投薬を中止する際は徐々に減量し、急激に止めるとアジソン危機(急性血圧低下、痙攣、意識消失)を招く恐れがあります。
