リドカインの毒性症状と対策
リドカインは手術時の疼痛管理に広く使用される局所麻酔薬です。静脈内投与では過剰投与により中枢神経や心血管系に毒性が現れることがあります。肝臓で代謝されるため、肝機能や代謝速度が毒性リスクに影響します。
1. めまい・ふらつき
-
投与量が通常より大幅に増えると、呼吸抑制により酸素供給が不足し、めまいやふらつきが現れます。重篤化すると呼吸停止の危険があるため、静脈内投与時は麻酔科医の監視が必須です。
2. 視覚障害
-
視界のぼやけや黒い斑点が見えることがあります。これも脳への酸素不足が原因と考えられ、視覚皮質への影響が現れます。
3. 頭痛
-
手術後に激しい頭痛が続くことがあります。酸素不足や体液貯留が原因で、鎮痛薬が効きにくい場合があります。
4. 集中力低下
-
手術後や覚醒時に思考が混乱し、会話や作業に集中できなくなることがあります。情報の記憶や判断力が一時的に低下します。
5. 舌や口腔のしびれ・金属味
-
舌先や歯茎、頬の内側に軽いしびれやチクチク感、金属的な味覚が現れることがあります。リドカインが粘膜に直接作用するためと考えられます。
対処と予防
症状が現れたら速やかに投与を中止し、酸素投与や必要に応じて血圧・心拍の管理を行います。肝機能障害がある患者は投与量を調整し、麻酔科医の監視下で使用することが重要です。
