椎骨動脈解離の症状と概要
定義
椎骨動脈解離とは、椎骨動脈の壁に裂け目が生じる状態で、多くの場合脳卒中を引き起こします。裂け目は重度の外傷だけでなく、軽度の外傷でも発生することがあります。
症状
症状は軽度から重度まで幅広く、最も深刻なのは脳卒中です。主な症状として、頭痛、頸部痛、めまい、顔面の一側のしびれ、視野欠損、運動失調、視覚障害、嘔吐、振盪視(oscillopsia)、片側性難聴などがあります。
治療
椎骨動脈解離は稀で重篤な疾患であり、症状や裂け目の程度に応じて治療が異なります。抗凝固療法、神経学的モニタリング、理学療法、言語療法、前庭リハビリテーション、必要に応じて外科手術などが行われます。
頻度
椎骨動脈解離は比較的稀ですが、頸動脈解離と合わせると45歳未満の患者における脳卒中の大きな原因となります。急性期の死亡率は約10%で、死因は広範な頭蓋内解離、脳幹梗塞、くも膜下出血などです。
リスク要因
リスク要因には、頸部への外傷やカイロプラクティック、ヨガ、天井塗装、鼻をかむ行為、格闘技、血圧上昇、経口避妊薬の使用、片頭痛、血管固有の病変(線維筋性異形成、嚢胞性中膜壊死)や最近の感染症などがあります。
