股関節骨折の症状と治療法

股関節骨折は深刻な怪我

股関節骨折は生活の質を大きく低下させる重大な怪我です。女性は男性より骨密度の低下が早く、特に高齢者に多く見られます。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、股関節骨折患者の約5人に1人が1年以内に死亡するとされています。手術は有効ですが、回復には長い時間が必要です。

原因

米国骨粗鬆症財団のデータでは、2005年に約29万7千件の股関節骨折が骨粗鬆症に起因すると推定されています。高齢者では転倒が主因で、若年者では自動車事故やスポーツによる外傷が原因となります。

痛み

最も顕著な症状は激しい股関節の痛みです。体重をかけると鼠径部にも痛みが広がり、歩行や立位で痛みが増すことがあります。重症例では動くことすら困難です。

しびれ・チクチク感・可動性低下

股関節が折れると足を外側に伸ばす、または股関節を曲げる動作が困難になります。足が上げにくくなり、しびれやチクチク感を伴うこともあります。また、骨折側の脚が短く見えることがあります。

腫れと打撲

骨折部位は腫れや青あざが生じ、形が変形して見えることがあります。硬直感や違和感が強い場合は、速やかな医療受診が必要です。

手術

手術は股関節骨折の第一選択治療です。患者の年齢、骨折部位、骨折の重症度に応じて、全置換術や内部固定術などが選択されます。手術が禁忌となる重篤な合併症がある場合は例外です。

薬物療法

メイヨークリニックが紹介する2007年の『New England Journal of Medicine』の研究では、点滴によるゾレドロン酸(商品名:レクラスト/ゾメタ)の年間投与が股関節骨折の予防・治療に有用である可能性が示されています。

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