男性の乳房肥大(女性化乳房)の定義と概要

定義

女性化乳房(gynecomastia)は、男性の乳腺が増殖し、良性に肥大する状態を指します。ギリシャ語の「gyne」(女性)と「mastos」(乳房)に由来し、男性に異常に大きな胸が現れます。この状態は自己イメージや対人関係に影響を与えることがあります。

頻度

女性化乳房は乳児期と思春期に最も多く見られます。乳児では母体ホルモンの残存が原因で、60〜90%の乳児に発症します。思春期の男子では頻度は低いものの、約90%が18か月以内に自然に改善します。高齢者での肥満もリスク要因です。

原因

主にエストロゲンとアンドロゲンのバランスが崩れることで発生します。思春期、肥満、慢性肝疾患、特定の薬剤、去勢、遺伝的要因、加齢などが挙げられます。ステロイド使用やクラインフェルター症候群、ギルバート症候群、精巣腫瘍などの基礎疾患も原因となります。

考慮すべき点

乳房肥大自体に加え、心理的な負担も大きく、体への不安感や自己評価の低下、恥ずかしさから社会生活に支障を来すことがあります。

治療法

体重増加や薬剤が原因の場合は減量や薬剤中止が基本です。その他の原因では外科的除去が必要になることがあります。心理的な影響に対してはカウンセリングやサポートグループの利用が推奨されます。

医学的状態 - 関連記事