口の乾燥(ドライマウス)とは?
原因と頻度
ほとんどの人が一度は口の乾燥を経験します。DryMouth.comによると、成人の約20〜25%がこの症状を抱えており、特に女性に多いです。年齢が上がるにつれて罹患率は増加し、60〜80歳の高齢者の30〜40%が口の乾燥を訴えます。主な原因は、処方薬の副作用や全身性疾患です。ストレスや喫煙もリスク要因となります。
影響
口の乾燥は不快感だけでなく、食事の楽しみや歯の健康にも悪影響を与えます。唾液が減少すると、虫歯や歯周病(歯肉炎)のリスクが高まり、口内カンジダ症(口腔カンジダ)などの感染症が起こりやすくなります。また、義歯の装着が困難になることもあります。
主な症状
- 口の中が渇いた感じがする
- 飲み込みにくさ
- 食べ物の味が感じにくい、塩味・酸味・辛味に敏感になる
- 口内の潰瘍や赤くなった舌、刺すような灼熱感やチクチク感
- 歯のむし歯が進行しやすい
診断方法
診断は以下の情報を総合的に評価します。
- 病歴と身体診察、症状の詳細
- 唾液分泌量の測定(唾液検査)
- 唾液腺の画像診断や機能検査
- 眼の検査(シェーグレン症候群の評価)
- 血液検査(特定抗体の有無)
薬剤の中止または調整による治療
まず原因薬剤を特定し、可能であれば中止または乾燥作用の少ない薬に変更します。医師と相談しながら、治療計画を立てることが重要です。
口腔を潤す方法
薬剤の変更が難しい場合は、以下の対策で口内を潤すことが推奨されます。
- 水や無糖ジュースをこまめに飲む
- 食事中は頻繁に少量ずつ飲み物を摂取する
- 無糖ガムや無糖の酸味キャンディーで噛むことで唾液分泌を刺激する
- チェリーやレモン・ライムの皮、オリーブの種をなめる
