スピゲルヘルニアの原因・症状・治療法
スピゲルヘルニアとは
ヘルニアは年齢に関係なく起こり得る疾患で、腸管や腹部組織、その他の臓器が本来の位置からはみ出すことで発生します。スピゲルヘルニア(側腹壁ヘルニア)は、ヘルニアの中でも最も稀なタイプで、診断が難しいことがあります。放置すると重篤な合併症を招く恐れがあります。
スピゲルヘルニアの原因
先天的な結合組織の欠損や、重いものを持ち上げる動作、スポーツ、肥満、咳、妊娠、手術後の感染、腹水、排尿や排便時の過度の緊張などが主な原因です。また、遺伝的要因も関与します。時間の経過や日常的な圧力により、腹壁の下部が徐々に弱くなります。
症状と診断
下腹部に圧痛や痛み、腫瘤(はれ)が触れられることが多く、ヘルニア部位がはみ出すことがあります。腸閉塞を伴うと嘔吐や吐き気が現れ、閉塞が続くと血流が遮断される「絞扼ヘルニア」になる危険があります。先天性の場合は、子どもが泣くと症状が顕著になることがあります。診断はまず触診で行い、必要に応じて超音波検査やCTスキャンで確定します。
治療法
スピゲルヘルニアは絞扼のリスクが高いため、外科的修復が必須です。開腹手術または腹腔鏡手術でヘルニア内容物を還元し、欠損部位を縫合します。再発防止のためにメッシュを用いて腹壁を補強するのが一般的です。メッシュを使用しない場合は再発率が高くなります。術後の回復は比較的早く、約2週間で日常生活に戻れます。特に腹腔鏡手術は感染リスクが低く、入院期間も短縮できます。手術後は定期的に医師のフォローアップを受け、合併症の有無を確認しましょう。
