腱炎(テンドナイト)の治療法

腱炎は、筋肉と骨をつなぐ腱が刺激されたり炎症を起こしたりすることで痛みが生じる状態です。肩、肘、かかと、手首などで特に多く見られますが、どの腱でも発症する可能性があります。主な原因は、捻挫や肉離れといった外傷だけでなく、過度の使用や反復動作によるものがほとんどです。症状としては、痛みや圧痛に加えて、軽度から中等度の腫れが見られることがあります。

薬物療法

  • 痛みが強い場合は、まず市販の鎮痛剤を使用します。イブプロフェンやナプロキセンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は効果的です。医師がステロイド系薬を処方することもあり、外用薬や注射で患部に直接投与します。ただし、注射は繰り返し行うと腱が弱くなり、破裂リスクが高まるため注意が必要です。

在宅ケア

  • 安静が基本です。痛みを誘発する動作は避け、患部を休めます。氷嚢で15〜20分間を1日数回冷やし、腫れがある場合は心臓より高い位置に上げておくと効果的です。腫れがひどいときは、弾性包帯で軽く圧迫し、腫れが引くまで固定します。

理学療法

  • 理学療法士の指導のもと、腱と周囲の筋肉を強化するエクササイズを行います。負荷をかけたトレーニングや関節可動域を広げる運動を定期的に実施することで、再発防止と痛みの軽減が期待できます。

手術

  • 症状が重度で腱が断裂した場合や、機能障害が顕著な場合に手術が検討されます。手術は腱の再接合や修復を行い、正常な機能回復を目指しますが、腱炎自体の治療としては通常は選択されません。多くのケースは安静と薬物で十分に改善します。

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