トゥレット症候群の診断方法
はじめに
トゥレット症候群は、音声ティック(発声に関わるパターン)と運動ティック(身体的な不随意運動)を伴う神経疾患です。遺伝的要因が関与し、幼少期に診断されることが多く、千人あたり1〜11人の子どもに見られます。
必要なもの
- 医師
- 神経科医
診断手順
- 音声ティックの確認
突然の言葉やフレーズ、汚い言葉(コプロラリア)、他人の言葉を繰り返すエコラリア、自己の言葉を繰り返すパリラリアなど、症状に該当する音声ティックをすべて記録します。
- 運動ティックの観察
目の瞬き、咳、喉のクリアリング、くしゃみ、顔の不随意な動きなど、身体的なティックを観察し記録します。
- 頻度と継続期間の記録
1年間にわたってティックの出現頻度と持続時間を追跡します。3か月以上症状が連続しない場合はトゥレット症候群の可能性は低くなります。
- 他疾患の除外
自閉症、一酸化炭素中毒、てんかんなど、類似症状を示す疾患の有無を医師に確認します。必要に応じて脳波検査(EEG)で脳の電気活動を評価します。
- 二次的な症状の確認
不眠、過活動、強迫性障害(OCD)、注意欠陥障害(ADD)、学習障害など、トゥレット症候群に伴うことが多い症状の有無を調べます。症状は通常18歳未満で現れ、診断は5〜7歳で最も多く行われます。
- 他の身体的要因のチェック
喘息、食物アレルギー、視覚障害などがティックの原因でないか確認します。子どもの場合、眼科医やアレルギー科医が最初に診断することがあります。
- 神経専門医への紹介
一次診断を行った医師から神経科医へ紹介し、最終的な診断と治療方針を確定します。
