間質性肺疾患の概要と対策
1992年から2003年にかけて、間質性肺疾患による死亡率は54%上昇しました。米国肺協会は、今後もこの傾向が続くと予測しています。
定義
間質性肺疾患(ILD)は、肺組織が徐々に線維化(瘢痕化)し、呼吸機能が低下する一連の疾患群です。
主な症状
- 乾いた咳
- 息切れ(呼吸困難)
初期は軽度ですが、治療しないと症状は進行し、日常生活に支障を来すほど悪化します。
原因
主な原因は以下の通りです。
- シリカ粉塵やアスベストへの長期曝露
- 肺感染症(ウイルス・細菌・真菌)
- 肺や乳がんの放射線治療
- 化学療法薬や心疾患治療薬などの副作用
- 全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチなどの自己免疫疾患
診断方法
医師は以下の検査を組み合わせて診断を行います。
- 胸部X線検査
- CTスキャン(高分解能CT)
- 肺機能検査
- 組織生検(経皮的またはビデオ支援胸腔鏡下)
治療法
疾患の進行度合いに応じて以下の治療が選択されます。
- 炎症が主体の場合:コルチコステロイドや免疫抑制剤(シトトキシック薬)
- 線維化が進行した場合:酸素療法、呼吸リハビリテーション、肺移植
早期発見と適切な治療が予後改善の鍵となります。
