非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の主な症状と対策
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は、飲酒量が少ない、または全く飲まないにもかかわらず、肝臓に脂肪が蓄積する疾患です。多くの場合症状はありませんが、進行すると炎症や線維化(非アルコール性脂肪肝炎、NASH)を起こし、重症化すれば肝不全に至ることもあります。以下は、症状が現れた場合に代表的なものです。
疲労感
疲労感は肝臓の状態やインスリン抵抗性の程度と必ずしも比例しませんが、日常生活や運動能力に支障をきたすことがあります。米国国立衛生研究所(NIH)によれば、一次性胆汁性肝硬変患者と同程度の倦怠感を訴えることもあるとされています。
上部右腹部の痛み
肝臓は右上腹部に位置しているため、脂肪肝が炎症を伴う非アルコール性脂肪肝炎に進行した際に、鈍い痛みや不快感を感じることがあります。
体重増加・腹部肥満
肝臓は脂肪代謝の中心であり、機能低下により余分な脂肪が蓄積しやすくなります。その結果、特に腹部周辺に体重が増えやすく、減量が難しくなることがあります。体重減少は症状改善に有効です。
リスク要因
- 高コレステロール・高トリグリセリド
- 肥満・急激な体重変動
- 甲状腺機能低下症
- 2型糖尿病
- 栄養不良や特定の毒素・化学物質への曝露
- 胃バイパス手術後
- ステロイドやテトラサイクリン系抗生物質など、一部の薬剤
治療と予防
原因に応じた対策が基本です。例えば肥満が原因の場合は体重管理、薬剤が原因なら医師が処方を変更します。必要に応じて脂肪肝治療薬や外科的介入が行われることもあります。予防には、適正体重の維持、バランスの取れた食事、コレステロール管理、糖尿病のコントロールが重要です。
