概要

皮膚がんは、発生する細胞の種類によっていくつかに分類されます。メラニンは皮膚に色を与える色素で、メラノサイトという細胞がメラニンを生成します。黒色腫(メラノーマ)は、このメラノサイトから発生する皮膚がんです。皮膚がん全体では最も稀ですが、Skin Cancer Foundationによれば、毎年の皮膚がん死亡者数の大半を占めています。

事実

  • 黒色腫は男女ともに発症します。男性では首・頭部・腰回りに、女性では首や脚にできやすい傾向があります。

    早期に見つけられれば治癒率は高く、進行して転移した場合は予後が悪くなります。

リスク要因

  • 日光や日焼けサロンの紫外線(UV)への過度な曝露は最大のリスクです。特に子どもの頃に強い日焼けをした人はリスクが高まります。

    肌が白い、そばかすが多い人、家族に黒色腫の既往がある人、免疫機能が低下している人も注意が必要です。

症状(サイン)

  • 黒色腫の疑いがあるほくろや腫れは、以下の特徴を持つことがあります。

    • 形が不対称で、境界が不規則
    • 色が不均一で、茶色、黒、赤、ピンクが混ざる
    • 直径が6mm以上(鉛筆の芯より大きい)
    • かゆみや出血がある

    ほんの小さな変化でも皮膚科医に相談してください。

治療法

  • 治療はがんのステージ(腫瘍の厚さや転移の有無)に応じて決まります。

    すべてのステージで外科的切除が基本です。進行例では化学療法、免疫療法(免疫システムを活性化してがん細胞を攻撃させる)、放射線療法が併用されることがあります。

予防策

  • リスク要因をすべて防げるわけではありませんが、以下の対策で発症リスクを低減できます。

    • 紫外線が強い11時〜15時の外出を避ける
    • SPF15以上の日焼け止めを適切に塗る
    • 帽子やサングラスで直射日光を遮る
    • 定期的に自分の皮膚をチェックし、異常があればすぐに皮膚科を受診する
    • 年1回は専門医による皮膚検診を受ける