破傷風の予防とワクチン接種情報
破傷風(ロックジャウ)は、Clostridium tetani が産生する毒素によって引き起こされる深刻な感染症です。全身の筋肉が強く収縮し、特に顎の筋肉が硬直して口を開けられなくなる「顎ロック」や嚥下困難が起こります。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、破傷風は約10例に1例が死亡に至ります。予防には破傷風ワクチンが有効です。
ワクチン
破傷風は、以下の4種の混合ワクチンで予防します。
- DTaP(ジフテリア・破傷風・百日咳)
- Tdap(ジフテリア・破傷風・百日咳)
- DT(ジフテリア・破傷風)
- Td(破傷風・ジフテリア)
DTaP と DT は7歳未満の子どもに、Tdap と Td はそれ以上の子どもや成人に投与されます。深い創傷や土壌が付着した創傷で、前回のブースター接種から5年以上経過している場合は、追加で破傷風ワクチンを接種することがあります。
接種スケジュール(用量)
- DTaP:生後2か月、4か月、6か月、15〜18か月、4〜6歳の計5回接種(4歳以降に第4回を受けた場合は省く)。百日咳に対するアレルギーがある場合はDTに置き換え。
- Tdap:11〜12歳で1回接種。
- Td:10年ごとにブースター接種。
副反応
ほとんどの子どもは特に副反応を示しませんが、以下の症状が現れることがあります。
- 注射部位の疼痛、腫脹、赤み
- 乳幼児の不機嫌、疲労、食欲不振、嘔吐
- 成人の場合は注射部位の痛み、全身のだるさ、頭痛など。
安全性
ワクチンは米国食品医薬品局(FDA)の審査を受け、承認後も継続的に安全性がモニタリングされています。CDC のワクチン副作用報告システム(VAERS)により、接種後の問題が報告され、必要に応じて追加調査が行われます。
注意事項
以下の場合はワクチン接種を見合わせるか、医師と相談してください。
- 中等度以上の急性疾患がある子どもは、回復までワクチン接種を延期。
- ワクチンに対する重篤なアレルギー反応が既往にある場合は、同種ワクチンの再接種は禁忌。
- Td・Tdap を受ける際も、4種のワクチンのいずれかに対してアレルギーがある場合は接種を避ける。
- 体調不良時は回復後に接種する。
