腸重積の治療法
腸重積は、腸管の一部が隣の腸管に入り込む(望遠鏡状になる)状態で、主に小腸末端が大腸の盲腸部(回盲弁)に入り込むことが多いです。腸管が腫れ、炎症し、血流が障害されるため閉塞が起こり、上部に粘液や血液がたまり「ゼリー状便(カランジュリー便)」が排出されます。幼児(生後から6歳頃)が最も罹患しやすいですが、成人でも稀に発症します。
支持療法
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症状が急に現れた場合、腹痛・嘔吐・ゼリー状便が見られます。X線や超音波で閉塞が確認されます。まずは点滴で失われた水分と電解質(ナトリウム、カリウム、リン)を補給し、発熱や感染が疑われる場合は抗生物質を投与します。腹部が膨らみ(腸管がソーセージ状に触知できることがあります)痛みが強い場合は、鼻から胃までチューブ(鼻胃管)を挿入し、腸管内にたまった液体便を排出します。
水圧浣腸(ハイドロスタティックエネマ)
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自然に解消することもありますが、多くの場合は治療が必要です。ショック状態でなく、腸管が破裂していないと判断された場合、バリウム、空気、または水溶性造影剤を用いた直腸浣腸を行います。浣腸液が大腸へ上がる際の水圧で、腸管が元の位置に戻り閉塞が解消されます。ただし、再発の可能性があるため、手技後は慎重に経過観察します。
手術
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水圧浣腸で改善しない、またはショック、血圧低下、皮膚蒼白、意識レベル低下などのショック症状が認められる場合は外科手術が必要です。腸管への血流が遮断され組織が壊死すると、腸壁が破裂し腹腔内に内容物が漏れ、腹膜炎を起こします。このような緊急時には、浣腸による更なる損傷を防ぐために即座に開腹手術で壊死した腸管を切除し、再建します。手術後も再発することがありますが、適切な経過観察が重要です。
