頸椎ヘルニア(首の椎間板ヘルニア)の治し方
頸椎の椎間板ヘルニアは、上部脊椎の椎間板が突出し、首の神経根を圧迫する状態です。これにより首の痛みや不快感だけでなく、腕や手にしびれや筋力低下が現れます。ヘルニアはむち打ち傷、関節炎、脊椎への過度な負荷などが原因で起こります。
安静とリハビリ
ヘルニアが疑われる場合、まずは安静が最優先です。症状が出た直後は数日間首をできるだけ固定し、負荷を避けます。痛みが軽減し始めたら、徐々に首の可動域を含む日常活動を再開しますが、椎間板が回復する兆候が見えるまで無理に通常の動きを取り戻さないようにしましょう。
理学療法士の評価を受け、痛み緩和のためのマッサージや温熱・冷却療法を行った後、柔軟性・可動域・筋力を高めるエクササイズを指導してもらいます。また、日常の姿勢や動作をチェックし、再発リスクを低減します。
薬物療法
医師は炎症や腫れを抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を処方することがあります。市販薬ではアセトアミノフェンやイブプロフェンが利用できます。
神経根の炎症が強い場合は、頸椎硬膜外ブロック(エピデュラル注射)を行うことがあります。複数回の注射が必要になることもありますが、痛みの軽減に効果的です。
代替療法
鍼治療は、体内の血流とバランスを整えることで椎間板ヘルニアの症状緩和に有効とされています。英国医学雑誌(BMJ)に掲載された研究でも、鍼がヘルニア症状の改善に寄与することが示されています。
カプサイシンクリームは、唐辛子に含まれる熱感成分で疼痛を和らげます。定期的に塗布する必要があります。また、デビルズクロウというハーブは抗炎症作用があり、経口摂取で関節炎関連の炎症や痛みを軽減します。
保存的治療が効果がない場合
自宅での治療を6〜12週間続けても改善が見られない、または症状が悪化する場合は、外科的治療を検討すべきです。特に、排尿・排便機能の急激な喪失など、神経障害が疑われる場合は速やかな手術が必要となります。
