ライム病の慢性症状と対策

ライム病は、ダニに刺されることで発症する感染症です。シカダニが保有する細菌 Borrelia burgdorferi が人に感染し、早期に診断・治療しないと慢性化します。草地や森林に近い環境に住む人は、ダニに刺されるリスクが高くなります。

原因

  • シカダニは B. burgdorferi を保有し、皮膚に付着して血流に侵入するまでに最低48時間かかります。ダニが小さく茶色いため、見落としやすいのが特徴です。

初期症状

  • 典型的には、拡大する円形の「ブルズアイ」様の発疹が現れます。すべての患者に発疹が出るわけではありませんが、多くは発症します。発疹に加えて、倦怠感、筋肉痛、軽度の発熱、頭痛などインフルエンザ様の症状が見られます。

慢性症状

  • 治療が遅れると関節が腫れ、硬直し、特に膝に痛みが出ます。筋肉の動きが制限され、数週間から数年にわたって症状が続くことがあります。認知機能の低下、記憶障害、性格変化も報告されています。脳膜炎やベル麻痺(顔面の片側の麻痺)、心筋炎による心不全、関節炎、うつ・不安障害など、重篤な合併症が現れることがあります。

診断

  • 「ブルズアイ」発疹はライム病の代表的な所見ですが、必ずしも出現しません。血液検査として、抗体を検出するELISA検査と、B. burgdorferi のタンパク質に対する抗体を確認するWestern blot(ウエスタンブロット)検査が行われます。

治療

  • 早期段階では、アモキシシリンやドキシサイクリンなどの経口抗生物質が14〜21日間投与されます。治療を完了し、細菌が残らないようにすることが重要です。慢性期になると、静脈内投与の抗生物質が必要となり、通常14〜28日間の治療が行われます。症状が残ることがありますが、疼痛には市販の鎮痛剤(例:ロキソプロフェン、イブプロフェン)や、炎症にはアスピリンが使用されることがあります。自己判断での服用は避け、必ず医師に相談してください。

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