肺線維症とは何か?
肺線維症は、肺の組織が瘢痕化(線維化)する疾患です。肺胞周囲や内部の組織が繰り返し損傷を受けることで、正常な組織が硬くなり、呼吸が困難になります。
症状
- 乾いた咳が最も一般的です。
- 運動後に息切れを感じやすくなります。
- 疲労感、体重減少、関節痛もよく見られます。
- 症状は病状が進行するまで現れにくく、最初は軽微なため気付かれにくいです。
リスク要因
- 中年層に多く見られ、男性の方がやや多いです。
- 原因不明の特発性肺線維症(IPF)では、喫煙、遺伝的要因、ウイルス感染(例:エプスタイン・バーウイルス)が関与すると考えられています。
主な原因
- 長期間にわたる有害物質への曝露(アスベスト、シリカ、動物糞、穀物粉塵など)が肺を損傷させます。
- がん治療の放射線療法も肺組織にダメージを与えることがあります。
その他の原因
- 化学療法薬や一部の抗生物質、心臓病治療薬が肺に悪影響を及ぼすことがあります。
- 胃食道逆流症(GERD)により胃酸が食道を通り肺に達し、瘢痕化を引き起こすことがあります。
- 結核、全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチなどの疾患も肺線維症の原因となります。
治療法
- 肺線維症は根本的に治癒しない疾患ですが、進行を遅らせ生活の質を向上させる治療が行われます。
- ステロイドは副作用が大きく、効果が限定的です。
- N-アセチルシステインは進行抑制に有用とされています。
- 若年者では肺移植が選択肢となることがあります。
- 酸素療法や呼吸リハビリテーションも症状緩和に役立ちます。
