ステロイド誘発性酒さの治療法
酒さ(ロザシア)は、顔面の紅潮や腫れ、皮膚の薄さ、血管拡張が見られるニキビ様の皮膚疾患です。高齢者に多いとされますが、若年層でも外用ステロイドの不適切な使用が原因で発症することがあります。
重要性
長年、皮膚科医は低力価の外用ステロイドを湿疹、乾癬、皮膚炎、にきび、軽度の酒さなどに使用してきました。ステロイドは抗炎症作用があるため頻繁に処方されますが、皮膚科医の管理下で適切に使用すれば安全です。しかし、誤った使用や長期使用は酒さを発症・悪化させることがあります。
ステロイド使用の影響
初期には症状が改善することもありますが、時間とともに薬剤耐性ができ、皮膚が萎縮し薄くなります。やがてステロイド誘発性酒さが現れ、通常の酒さよりも炎症が広範囲に及び、赤みや腫れ、にきび様の丘疹が顕著になります。
ステロイドの中止
まずは外用ステロイドの使用を中止することが重要です。中止直後は炎症が増悪し、落ち着くまで数か月かかることがあります。患者は再びステロイドで炎症を抑えたくなることがありますが、皮膚科医は徐々に弱い剤へと切り替える減量法(テーパリング)で急激な反応を防ぎます。
代替治療
炎症やにきび様結節を抑えるために、テトラサイクリン系や他の経口抗生剤が処方されることがあります。また、抗炎症効果のある外用薬も併用します。これらは酒さそのものを根治するわけではありませんが、かゆみ、赤み、疼痛などの症状を緩和します。
トリガーの回避
生活習慣の見直しも重要です。刺激となる食べ物(辛いもの、熱い飲食、柑橘類、酵母製品)やストレス、過度の運動、サウナなど血管拡張を招く行為は避けるよう指導します。
