ポリミアルジアリウマチ(多発性筋痛症)の概要と対策
概要
ポリミアルジアリウマチ(Polymyalgia rheumatica)は炎症性の筋肉疾患です。首・肩・臀部、さらには腕や太ももに痛みとこわばりが生じ、倦怠感や体重減少、低熱、貧血を伴うことがあります。症状は特に朝や長時間の安静後に強くなる傾向があります。
発症と経過
症状は突然に現れることが多く、前日の夜は問題なく眠っていても、朝に激しい筋肉痛で目覚めることがあります。主に高齢者に多く見られ、自然に1〜2年で改善するケースもありますが、痛みが続く場合は治療が必要です。
診断
- 赤血球沈降速度(ESR)やC反応性タンパク(CRP)を測定し、炎症の有無を評価します。
- リウマトイド因子(RF)を確認し、関節リウマチとの鑑別を行います。
- 血小板数や赤血球数の変化も診断の参考情報となります。
追加検査
患者の約10〜20%が巨細胞性動脈炎(Giant Cell Arteritis)を合併します。頭痛、視力障害、頭皮の圧痛、顎の痛みなどがある場合、側頭動脈の生検などで確定診断を行います。
治療
ステロイド(例:プレドニゾン)が第一選択薬で、服用開始後すぐに症状が緩和します。副作用(骨粗鬆症、血圧上昇など)を最小限に抑えるため、可能な限り低用量で、2年以内に減量・中止を目指します。
巨細胞性動脈炎を合併している場合は、ステロイドの用量をやや高く設定します。NSAID(例:イブプロフェン)や適度な運動、バランスの取れた食事も補助的に有効です。
