黄疸

皮膚や粘膜、眼球が黄色くなる症状です。赤血球が壊れると生じるビリルビンが肝臓で処理されず体内に蓄積すると起こります。肝炎や胆管閉塞でもビリルビンが上昇し、黄疸が現れます。高ビリルビン血症では強いかゆみを伴うこともあります。

出血しやすさ

肝機能が低下するとビタミンKの合成が減少し、血小板や凝固因子の量が減ります。その結果、軽い外傷でも止まりにくい出血や、腹腔内出血が起こります。大量出血時には輸血や凝固因子製剤が必要になることがあります。

腹部膨満(腹水)

肝臓が血液や液体の流れを阻害すると、腹腔内に水様の液体がたまりやすくなります。これを腹水と呼び、腹部が大きく膨らみます。腹水は不快感や感染リスクを伴い、さらに食道静脈瘤や腸の血管が拡張して破裂すれば大量出血を引き起こします。

精神障害・混乱(肝性脳症)

肝臓が血液中のアンモニアや有害物質を除去できなくなると、これらが脳に作用し肝性脳症を起こします。症状は混乱、眠気、手の震え、薬物代謝低下などです。進行すると昏睡に至り、命に関わります。

眠気・倦怠感

肝臓は栄養をエネルギーに変換する重要な役割を担っています。機能低下により栄養吸収が不十分となり、全身のエネルギー不足から疲労感や眠気が強くなります。

門脈圧亢進

肝硬変などで門脈系の血流が阻害されると、血液が代替経路へ流れ、肝臓でのろ過が減少します。この状態は出血傾向や肝性脳症をさらに悪化させます。

結論

肝臓は唯一自己再生できる臓器です。早期に肝疾患を発見し、原因を除去すれば完全に回復する可能性があります。しかし、長期間にわたる重度の障害があると再生が追いつかず、上記のような進行症状が現れます。適切な診断と治療が不可欠です。