線維筋痛症(Fibromyalgia)の概要と対策

概要

線維筋痛症は診断が難しい慢性疾患で、血液検査などの単一の診断法はありません。主に広範囲にわたる疼痛(3か月以上、11か所以上)を基準に診断され、他の疾患を除外することが重要です。

特徴

女性に多く見られ、持続的な疲労感と筋肉・腱・靭帯の痛みが特徴です。圧迫すると痛みが出る圧痛点が多数存在します。進行性ではなく症状の強さは変動しますが、生活の質を改善する治療や生活習慣の見直しが有効です。かつては「慢性筋肉痛症候群」や「線維炎」などとも呼ばれました。

主な症状

  • 全身のこわばりと広範囲の疼痛(頭部後部、首上部、背中、胸部、股関節、膝、肘など)
  • 慢性的な疲労感、睡眠後もすっきりしない
  • 不安定脚症候群、頭痛、顎関節痛
  • 過敏性腸症候群(便秘・下痢・腹部膨満感)
  • 光・音・匂いへの過敏性
  • うつ、気分変動、集中力低下、めまい、不安、乾燥肌

原因に関する仮説

正確な原因は不明ですが、脳の痛み信号に対する感受性が高まっている、睡眠障害、脊椎損傷、感染症、ホルモン変動、心理的ストレス、自律神経系の異常などが関与すると考えられています。自律神経の乱れは心拍数や発汗、腸の動き、血管収縮などを制御し、こわばりやめまい、疲労を引き起こす可能性があります。

予防と対策

ストレス軽減、十分な睡眠、定期的な運動、バランスの取れた食事、活動のペーシングが推奨されます。薬物療法としては鎮痛剤、抗うつ薬、筋弛緩剤、プレガバリンなどが用いられます。リウマチ性疾患を持つ人や、若年~中年で家族に線維筋痛症の既往がある人に多く見られます。

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