静脈内栄養が必要になる主な疾患は?
静脈内栄養(IV食滴、経腸外栄養)は、経口摂取や消化が困難な患者に対し、栄養素を直接血管に投与する治療法です。
静脈内栄養が必要となる主な疾患
1. 短腸症候群
小腸の大部分が切除された場合、栄養素の吸収が著しく低下し、IV食滴が必要になります。
2. クローン病
消化管の慢性炎症が続くことで、栄養吸収が阻害されることがあります。
3. 潰瘍性大腸炎
重度の下痢や体重減少を伴い、経口摂取が困難になることがあります。
4. 膵炎
膵臓の炎症により消化酵素の分泌が低下し、食物の消化が妨げられます。
5. がん
腫瘍が消化管に影響を及ぼすほか、治療による副作用で食事が取れなくなることがあります。
6. 消化管瘻(GIフィストラ)
消化管と体表や他臓器との異常な連絡ができ、栄養吸収が阻害されます。
7. 重度のやけど
広範囲のやけどにより大量の体液と栄養が失われ、IV栄養が不可欠です。
8. 多臓器不全
複数の臓器が同時に機能不全に陥ると、栄養の吸収・利用が著しく低下します。
以上のように、静脈内栄養は食事や消化が正常に行えない患者にとって、生命維持に欠かせない重要な治療です。
