多発性硬化症(MS)に役立つ食事法
多発性硬化症(MS)は中枢神経系の慢性進行性疾患で、保護鞘であるミエリンが劣化し、神経が露出します。食事を見直すだけでも症状のコントロールや進行抑制に効果が期待できます。ここでは、MS患者に推奨される食品やサプリメント、研究結果をご紹介します。
MSと食事
- 加工食品は避ける。人工着色料・香料・保存料が含まれるものは、炎症を助長する可能性があります。
- 毎日、色の濃い果物や野菜を数種類摂取する。色素は抗酸化物質が豊富で、活性酸素による細胞障害を防ぎます。
- 精製糖は控えめに。たまの甘いものは問題ありませんが、日常的に摂取しないよう心がけましょう。
サプリメント
- 必須脂肪酸を十分に摂る。炎症を抑えミエリン修復を促すため、1日大さじ1杯の粉砕フラックスシードまたはフラックスオイルを摂取しましょう。レシチン(大豆製品、キャベツ、もやしなど)もミエリン強化に有効です。
- ビタミンB群は神経系を落ち着かせます。全粒穀物、ビール酵母、胚芽米などに含まれ、サプリメントでの補給もおすすめです。
MS食事法と研究
- オレゴン大学医学部のロイ・スワンク医師は、150名のMS患者に低飽和脂肪食を30年以上実施し、95%が症状の進行がほとんどない、死亡率は31%に抑えられたと報告しました。推奨食事は、マーガリン・水素添加油・ショートニングを除き、飽和脂肪を1日20g以下に制限し、ポリ不飽和脂肪酸が豊富な油を使用、コッドリバーオイル5g、週3回の魚介類、適量のタンパク質を摂取することです。
- 米国多発性硬化症協会は、特定の食事が効果的とされる研究は多くがコントロール不十分で結果がまちまちであると指摘しています。食事変更は必ず主治医と相談してください。
