多発性硬化症(MS)治療に用いられるステロイド
多発性硬化症(MS)は中枢神経系を侵す慢性疾患で、腕や脚のしびれ、麻痺、視力低下などの症状が現れます。時間とともに症状が進行し、再発が起こることがあります。
ステロイドの役割
ステロイドは経口または静脈内(IV)で投与され、再発初期に使用すると症状の重症度を軽減します。特にIV投与は視力回復を含む回復を最大で3か月早める可能性が示されています。
主なステロイド薬
- ソルメドロール(メチルプレドニゾロン)
- デカドロン(デキサメタゾン)
これらは急性の炎症を抑えることで症状緩和に寄与します。
治療プロトコル
IVステロイドは通常1時間の点滴で投与され、治療期間は1〜5日間です。その後、経口ステロイドでの減量療法が続きます。
副作用
- 胃刺激、食欲増進、心拍数増加、皮膚の紅潮
- 体温感覚の変化(暑さ・寒さ)、むくみ、気分変動
- 口の金属味、睡眠障害、体重増加、にきび、血糖上昇(糖尿病)
注意点
ステロイド使用は骨密度低下(骨粗鬆症)のリスクを高めます。乳製品の摂取やカルシウム・ビタミンDサプリメントで予防が推奨されます。
