運動で多発性硬化症を効果的に治療する方法
多発性硬化症(MS)患者に対する運動の効果は数多く報告されています。筋力や呼吸機能、バランス、骨密度、全体的な体力を向上させるだけでなく、膀胱や腸の機能改善にも寄与します。適切に設計された運動プログラムは、生活の質や将来の見通しを大きく向上させます。
運動を始めるためのステップ
現実的に取り組むことが重要です。自分の動きや疲労パターンを把握し、日常の動作に運動を組み込みましょう。料理中やテレビ視聴中、起床前など、短時間でできるエクササイズから始め、最初は1〜2種目と数回の繰り返しにとどめます。
横になる姿勢で行うエクササイズを試しましょう。硬めのマットやカーペットの上で、膝を胸に引き寄せる運動、ヒップリフト、腕上げ、骨盤傾斜などを行います。
座位でのエクササイズも有効です。車椅子に座ってテーブルに手を置き、タオルを前方に滑らせて腕を伸ばしたり、プラスチックラップで手首や上腕のカールを行います。深呼吸しながら腹筋を鍛えることで、姿勢改善にもつながります。
四つん這いの姿勢で、片手または片足を伸ばすエクササイズを行います。徐々に対角線上の手足を同時に伸ばすようにし、膝をついたまま腹筋を引き締める練習も取り入れます。
立位が可能な場合は、椅子をサポートに使いながら脚の前後・左右への挙げ上げを行います。バランス感覚を養うために、足を閉じたまま立ち、次に片足前後に置く練習を繰り返します。
無理なく徐々に負荷を増やしましょう。まずは2種目を4回ずつマスターし、毎日実践します。疲労度を確認しながら、3日ごとに新しい種目を1つだけ追加するのが安全です。
