一次進行性多発性硬化症(PPMS)の兆候と症状
米国では約40万人が多発性硬化症(MS)に罹患しており、その原因は神経の絶縁体が破壊されることです。一次進行性MS(PPMS)は、MSの4つのタイプのうちの一つです。
重要性
一次進行性MSは患者全体の約10〜15%に見られます。このタイプは、典型的なMS症状が時間とともに徐々に悪化し続けるのが特徴です。
発症年齢・経過
一次進行性MSの兆候や症状は、他のタイプと比べて発症がやや遅く、30代から40代にかけて現れることが多いと報告されています。
主な症状
- 四肢の片側または両側の重だるさやしびれ
- 視力低下(通常は片眼に現れる)
- 二重視・ぼやけた視界
- 全身のチクチク感や痛み
- 首を回したときの電流感
- 震え、協調運動障害、歩行時の不安定感
- 疲労感、めまい
一次進行性MSの診断所見
MRI検査で脊髄に病変が認められることが多いですが、病変が見られないケースもあります。また、脊髄液検査で特定のタンパク質が検出されたり、誘発電位検査で神経伝導速度の遅延が確認されたりします(クリーブランド・クリニック)。
合併症
時間の経過とともに症状が悪化し、重度のうつ病、てんかん、記憶障害、性機能障害、膀胱コントロールの喪失、筋痙攣、麻痺などの合併症が生じることがあります(メイヨー・クリニック)。
