女性に多い多発性硬化症(MS)の兆候と症状
多発性硬化症(MS)は中枢神経系を侵す疾患で、症状は軽度から重度まで様々です。女性は男性の約2倍の罹患率を示し、20代から30代にかけて初期症状が現れることが多いです。致命的ではありませんが、生活の質や日常活動に大きな影響を与えることがあります。米国では35万人以上がMSと診断されています。
視覚障害
- 視神経の炎症により、ぼやけた視界や二重視が起こります。痛みや不随意な眼球運動を伴うこともあります。
- 両眼での追視や視野の追従が困難になることがあり、周囲や物体が動いて見える感覚が生じることがあります。
疲労感
- 日中の活動が進むにつれ、午後早くに倦怠感や疲労が強くなります。発熱を伴うこともあります。
腕と脚の感覚異常
- 腕や脚に脱力感や重さを感じ、しびれや電気的な感覚が出ることがあります。
- 暑さに症状が悪化しやすいため、エアコンの効いた室内で過ごすなどの対策が有効です。
協調運動障害
- 脚の脱力によりバランスが崩れ、ふらつきや震えが現れます。
- 筋肉のかゆみ、疼痛、痙攣、硬直感が頻繁に起こります。
膀胱・腸の機能障害
- 排尿欲求が伝わりにくく、尿漏れや頻尿が起こります。トイレは欲求がなくても定期的に利用することが推奨されます。
- 便秘や失禁を経験する女性も少なくありません。
その他の症状
- 疼痛は多くの女性で見られ、年齢とともに悪化する傾向があります。
- 性的機能障害は患者の70%以上が経験し、嚥下障害、発声・聴覚障害、集中力低下、気分の変動も一般的です。
症状を誘発する要因
- ウイルスや細菌感染は症状の発症や悪化を引き起こすことがあります。
- 高温、ストレス、身体的外傷もMSの兆候を顕在化させやすいです。
