筋肉の損傷(筋挫傷)と治療法
筋肉の損傷(筋挫傷)とは、筋繊維が過度に伸びて裂けた状態で、庭仕事や運動、子供を抱える、買い物カートを押すなど日常の動作で起こります。強い痛みを伴い、適切な治療が必要です。本稿では損傷の程度別に治療法と回復目安を解説します。
Ⅰ級(軽度)筋挫傷
少数の筋繊維が伸びたか軽く裂けた状態です。痛みと圧痛はあるものの、筋力はほぼ正常です。治療は安静、スポーツの一時中止、弾性包帯での圧迫、患部を高く上げることが基本です。鎮痛剤(アセトアミノフェンやイブプロフェン)で痛みを和らげます。改善は1〜2週間、完全回復は2〜4週間が目安です。
Ⅱ級(中等度)筋挫傷
多数の筋繊維が伸びまたは裂け、痛みが強く、軽度の腫脹やあざが見られ、筋力低下があります。治療は安静、長期間のスポーツ中止、氷冷却による腫脹抑制、弾性包帯での圧迫、患部の挙上です。必要に応じて筋弛緩薬や強めの鎮痛薬(デメロール、パーコセット等)を処方されます。改善は2〜4週間、完全回復は4〜6週間です。
Ⅲ級(重度)筋挫傷
筋繊維が完全に断裂し、音が鳴ることがあります。筋機能が完全に失われ、強い圧痛、腫脹、疼痛、変色がみられ、皮下に裂けた部分の凹みや隙間が触知されることもあります。治療は専門医への紹介が必要で、場合によってはキャストで固定したり外科的に縫合することがあります。8〜10週間以内に回復しない場合はリハビリテーションプログラムが推奨されます。
まとめ
筋挫傷は軽度から重度まで幅広く、適切な段階的治療とリハビリで回復が期待できます。症状が重い場合は早めに医師の診察を受けましょう。
