根治的頸部切除術後の理学療法

根治的頸部切除術は、頸部のリンパ節やがん組織が含まれる可能性のある構造物を除去する手術です。がん細胞が全身に転移するリスクを低減することを目的とします。近年の手術技術の進歩により切除範囲は縮小されていますが、術後のリハビリテーションは依然として重要です。

術後の経過

  • 手術後は数日間の入院が必要です。特に原発腫瘍も切除した場合は、患者の経過観察のため入院期間が延長されることがあります。頸部にはドレーンが装着され、切開部にたまる余分な液体を排出します。ドレーンは創部が十分に治癒するまで留置され、退院前に抜去されます。

腕・肩のリハビリ

  • 頸部の縫合数や除去した筋肉組織の範囲に応じて、腕や肩の理学療法が必要です。可動域(ROM)運動を行い、術前の機能を取り戻すことが重要です。リハビリを行わないと、肩が下がるリスクがあります。ペンデュラム運動、外転・屈曲運動など、受動的・能動的なエクササイズを組み合わせて行います。

自宅での注意点

  • 回復初期は肩や腕を過度に伸ばさないよう注意してください。物を持つ際は胸の高さ以下に保ち、頭上に重いものを持ち上げるのは、十分な筋力が回復するまで避けましょう。自宅でのリハビリ運動を行う場合は、筋力が低いときにサポートできるパートナーがいると安全です。

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