首の外傷を診断する手順
首の外傷は、早期に正しく評価しないと重篤な障害につながる可能性があります。本稿では、事故現場での初期対応から症状のチェック、診断のポイントまでを順を追って解説します。
初期対応
- 頭部・頸部・背部の固定:外傷が疑われる場合は、すぐに頭と首、背中を固定し、救急隊に連絡します。
- 左右にクッションを配置:ブランケットやタオル、枕などを被害者の頭の左右に置き、余計な動きを防ぎます。
- 状態の観察:四肢の動きが失われていないか、しびれや感覚異常が出ていないかを確認します。
症状とサイン
- 血行・感覚・運動のチェック:腕・手・脚・足の血流や感覚、動きが正常かを確認し、軽く触れて感じるか質問します。
- 局所的な痛みやこわばりの有無:痛み、圧痛、硬直、しびれ、チクチク感があるか尋ねます。
- 筋肉痙攣や排尿・排便障害の有無:首の筋肉が痙攣していないか、膀胱・腸のコントロールが失われていないか確認します。
- 不要な動かしは避ける:生命を救うため以外は患者を動かさないようにします。
診断ポイント
- 骨の上に強い痛みがある場合:骨折や靭帯損傷の可能性があります。
- 放散痛の有無:肩や肩甲骨、腕へ放散する痛みやチクチク感は神経系の問題を示唆します。
- 四肢の筋力低下や歩行障害:足が硬くなり、足取りが不自然な場合も神経障害のサインです。
