首の牽引は、頸椎をやさしく伸ばすことで痛みを軽減する理学療法の一種です。医師や理学療法士、カイロプラクターが施術に用いるほか、患者が自宅で行える方法もあります。
機械式牽引
医療従事者は、機械装置を使用して徐々に椎間の隙間を広げます。これにより椎間板への圧迫が軽減され、痛みが緩和されます。装置によっては間欠的に引っ張りと休止を繰り返すタイプもあります。
手技による牽引
セラピストやカイロプラクターが患者の背後に立ち、頭部をやさしく引くことで牽引を行います。
ドア越し牽引(Over‑the‑Door)
家庭用として最も一般的な方法です。首にハーネスを装着し、ハーネスのもう一方をドア越しに掛け、ウェイトや水袋を吊るします。重りが徐々に首を伸ばします。
エア牽引
エアバッグ式の装置を首に巻き、手動ポンプで徐々に空気を入れて圧力を上げます。圧力が増すことで首がゆっくりと伸びます。
頸椎用枕(Cervical Pillow)
形状が工夫された枕を使用し、首を高く支えて反対側で頭を下げるようにします。医療専門家は30分以内の使用を推奨し、睡眠中の使用は避けるよう指導しています。
医師の管理下での実施
自宅で牽引を行う前に必ず医師の診断を受けましょう。誤った方法で行うと症状が悪化する恐れがあります。
